従業員は、休息日、法定休日、および雇用期間中の年次有給休暇を受ける権利があります。
休息日の受給権利
継続的雇用契約(a continuous contract)に該当する従業員は、7日ごとに少なくとも1日の休息日が与えられます。
休息日の定義(Definition of a Rest Day)
休息日とは、従業員が雇用主のために働くことを拒否する権利がある24時間以上の連続した期間のことです。
休息日の指定(Appointment of Rest Days)
休息日は雇用主によって指定されます。休息日には、定期休息日と不定期休息日の2つがあります。
定期休息日 - 雇用主は、休息日の指定日を従業員に一度だけ通知する必要があります。
不定期休息日 - 雇用主は、前月の月末日までに当月の休息日を指定し、従業員に通知しなければいけません。 通知の方法は、口頭による通知、書面による通知、または従業員ごとの休息日を勤務表(Roster)で掲示することにより、通知しなければいけません。
従業員の同意が得られた場合、雇用主は当初指定された休息日を、別の日に振替えることができます。 休息日の振替えは、当初予定されていた休息日より前の同じ月か、または予定されていた休息日以降の30日以内に付与する必要があります。
休息日の強制労働(Compulsory Work on Rest days)
雇用主は、機械または設備の故障や予期せぬその他の緊急事態が発生した場合を除き、従業員を休息日に働かせるよう強制してはなりません。もし休息日に従業員の就労が必要となった場合、雇用主は当初の休息日から30日以内に休息日を振替えなければなりません。 また、雇用主には、従業員が休息日に勤務する必要が生じてから48時間以内に休息日の振替日を従業員に通知する必要があります。
違反と罰則(Offences and Penalties)
合理的な理由がなく、従業員に休息日を与えなかった場合、雇用主はで起訴され、有罪となれば最高HK$5万の罰金刑に処せられます。
休息日を与えているにも係わらず、従業員を休息日に強制的に働かせている雇用主は、起訴され有罪となれば最高HK$5万の罰金刑に処せられます。
休日の自発的な仕事(Voluntary Work on Rest Days)
製造分野に雇用されている18歳未満の若年者を除いて、従業員は休息日に自主的に雇用主のために働くことができます。
ただし、従業員が休息日の労働に同意した場合に、定期賞与や年末手当を支払うといった雇用契約の条件は無効です。
休息日の賃金(Rest Day Pay)
休息日に賃金が支払われるかどうかは、雇用主と従業員の合意によります。